吹付け用高靭性ポリマーセメントモルタル
フィックスFDは、高強力ポリエチレン繊維とアクリル系特殊粉末樹脂を配合した、 プレミックスタイプの吹付け用高靱性ポリマーセメントモルタルです。
高強力ポリエチレン繊維配合により、 靱性、曲げ強度、引張強度などを向上させ、ひび割れの低減とひずみ分散作用により、有害なひび割れに対しての 抑制効果が得られます。

 特 長
靱性補強効果 短繊維の高強力ポリエチレン繊維が、モルタル内で分散し、絡み合い一体化することで高い靱性補強効果が得られます。
ひび割れの抑制・分散効果 繊維高配合により引張強度向上にて応力集中を防ぎ、ひび割れ幅を小さく分散し、有害なひび割れに対しての抑制効果が得られます。
作業性 ダレ・ズレがなく吹付け性は良好、粉末樹脂のベタツキを抑えたことで、仕上げのコテ離れも優れており、左官での施工も可能です。
接着性 接着性に優れた特殊粉末樹脂の適正添加により、液体樹脂と変わらぬ接着力が得られます。

 用 途
◇ コンクリート構造物の欠損部断面修復
◇ 壁・床面全面補修
◇ 水利構造物の補修・補強

配合及び材料使用量
配合 紛体 15kg
FDファイバー 80g
2.8kg〜3.2kg
塗厚別材料使用量(kg/u)

※1層の厚みは壁面で
最大20mm天井面で
10mmまでを推奨。
5mm 8.60
10mm 17.19
20mm 34.38
30mm 51.57
40mm 68.76
50mm 85.95
練上り量 8.77ℓ
積算比重 1.719
m3使用量 1,719kg
(114セット)

荷姿
紛   体 FDファイバー
15kg/袋 80g/袋

 施工要領
下地処理 脆弱部や付着物の除去、亀裂処理等断面修復材の性能が低下しないよう十分な下地処理を行って下さい。
プライマー処理 下地とフィックスFDとの接着を高めるため、ERシーラーを塗布して下さい。 指触乾燥するまで養生をしてください。
混  練 粉体と水を規定量軽量し、モルタルミキサーで混錬してください。攪拌開始から2分程度を目安に、 FDファイバーを散らせながら投入し、さらに2分程度攪拌してください。
材料が均一になったら過度の攪拌はしないでください。
吹 付 け プライマー養生後、フィックスFDを施工します。吹付け前にはセメントノロ、フィックスFDの順に圧送し、 セメントノロが出尽くしフィックスFDが完全に出始めたタイミングで吹付けを開始します。
吹付けを開始する際、予めエアを出しておき圧送します。壁面など横向き施工で20mm、天井面など上向き施工で10mmが推奨されます。
2層目以降は、前層が十分に締まったことを確認して吹付けてください。最終仕上げは、フィックスFDが締まった後に、 適宜金ゴテを用いて表面を平滑で緻密に仕上げてください。

※1 左官施工の場合は、プライマー養生後に1層目をシゴキ塗りした後、所定の厚みに
   塗り付けます。
   フィックスFDの締まり状態を確認し、適宜金ゴテを用いて表面を平滑で緻密に
   仕上げてください。

※2 必要に応じ金ゴテ仕上げ時に、仕上げ助剤としてERシーラーを使用してください。
 
養  生 雨水や直射日光を避けて1日以上養生して下さい。
※3 必要に応じフィックスFD硬化後に養生材としてERシーラーを塗布してください。
 
施 工 図  
吹付け装置一例  

性 能
試験項目 材齢 試験結果 試験方法
圧縮強度
(N/mm2)
7日 38.9 JIS A 1171
(ポリマーセメントモルタルの試験方法)
28日 63.8
曲げ強度
(N/mm2)
7日 7.4 JIS A 1171
(ポリマーセメントモルタルの試験方法)
28日 17.9
接着強度
(N/mm2)
ERシーラーを使用
7日 2.6 建研式 温度20℃
28日 3.1
長さ変化率
(%)
28日 -0.041 JIS A 1129-3(ダイヤルゲージ法)
モルタル及びコンクリートの長さ変化試験方法
熱膨張係数
(×10-5/℃)
28日 1.37 JIS K 6911(熱硬化性プラスチック一般試験方法)
温度範囲(-20℃〜60℃)
静弾性係数
(kN/mm2)
28日 24.2 JIS A 1149
(コンクリートの静弾性係数試験方法)
曲げ靱性係数
(N/mm2)
28日 7.3 JSCE G 552
(綱繊維補強コンクリートのタフネス試験方法)
割裂引張強度
(N/mm2)
28日 6.5 JIS A 1113
(コンクリートの割裂引張試験方法)
透水量
(g)
28日 1.5 JIS A 1404(建築用センメト防水材試験方法)
水圧及び時間 : 0.3Mpa×1時間
摩耗量
(g)
28日 1.9 JIS K 7204(摩耗輪による摩耗試験方法)
輪荷重 : 1kg 摩耗輪 : H-22 1,000回転
表面水分量
(%)
3日 7.9 高周波容量式水分計
塗り厚20mm : 温度20℃
7日 6.3
上記は当社実験室で試験を行った結果であり、品質保証値ではありません。

 使用状の注意
 ■ ご使用に際してはSDS(安全データシート)をよく読んで下さい。
 ■ 製品は直射日光、湿気を避け気温5℃から35℃で保管して下さい。
 ■ 防錆仕様の場合は、1セットにつき400gのアルカード(亜硝酸リチウム水溶液)を配合して下さい。
 ■ 低温時、施工、養生中に気温5℃以下になることが考えられる場合は、凍害防止のため採暖を行っ
   て下さい。
 ■ 施工環境が直射日光下で気温が35℃を超える場合は、施工を避けてください。
   ホースやホース内が熱せられ圧送性が著しく低下します。
   施工環境が直射日光下でない場合、練り上がり温度は35℃以下、望ましくは30℃以下になるよう冷水等で
   調整して下さい。
 ■ 長時間の直射日光が当たる場所や強風の場合はシート養生を行って下さい。
 ■ 練り水は水道水水質と同等のものを使用して下さい。不純物が硬化時間等に影響することがありま
   す。
 ■ 一度練った材料の練り返しはしないで下さい。
 ■ 開封した製品は、即日中に使い切るか、余った場合は性能低下の恐れがあるため、ビニール袋等に密
   封し、開封後1週間以内に使用して下さい。(性能低下の恐れがあります。)
 ■ 廃棄する場合は、許可を受けた産業廃棄物処理業者に委託して下さい。
 ■ 本資料の技術情報は、当社の試験、研究に基づいたもので、信頼しうる情報と考えられます。しかし、
   記載の諸性能および特性などは、施工条件などにより本資料と異なる結果を生じることがあります。
 ■ 本資料の記載事項は予告なしに変更する場合がありますので、予めご了承下さい。