NEXCO 断面修復材品質規格適合
準速硬性高強度1材型ポリマーセメントモルタル
(シックスペシャル・1材型イージータイプ)
フィックスTS・EGは、速硬性セメント、高炉スラグ、珪砂、繊維等とアクリルカチオン系特殊粉末樹脂を配合した、 完全プレミックスタイプの繊維補強 1材型ポリマーセメントモルタルです。作業効率及び高強度を重点に開発しており、一般コンクリート構造物 の断面修復はもちろんのこと、高強度コンクリートの補修にも適しています。
20kg/袋
F☆☆☆☆  登録番号1802024

 特 長
◆ 作業効率 水と混ぜ合わせるだけの完全プレミックスポリマーセメントモルタルであり混練が容易で、十分な可使時間を持ちながら硬化 が早いため、次工程への待ち時間が少なく、効率の良い作業が可能です。
◆ 接着性 接着性に優れた特殊粉末樹脂の適正添加により、液体樹脂と変わらぬ接着力が得られます。
◆ 施工性 ポリマーセメント特有のベタツキをなくしたため、コテ塗り施工性に優れています。
◆ 適合規格 NEXCO断面修復材の品質規格に適合しています。

 用 途
◆ コンクリート構造物の欠損部断面修復
◆ 壁や床面の全面補修

 配 合
紛体20kgに対し混練水量2.6kgから3.1kg

 塗り厚別材料使用量
※1層の厚みは最大20mmまでで、1日の最大施工厚みは30mmまでとして下さい。
   
標準塗厚 5mm以上
塗り厚別材料使用量
5mm厚 10mm厚 20mm厚 30mm厚 40mm厚 50mm厚
9.00kg/u 18.00kg/u 36.00kg/u 54.00kg/u 72.00kg/u 90.00kg/u
練上り量 11.11g
積算比重 1.800
1m³使用量 1,800kg
(90袋)

 施工要領
 1 下地処理 脆弱部や付着物の除去、亀裂処理等断面修復の性能が低下しないように十分な下地処理を行って下さい。
 2 プライマー塗布 下地とフィックスTS・EGとの接着を高めるため、ERボンド#55 を塗布して下さい。
塗布量は、原液換算で0.15kg/uから0.20kg/uです。
フィックスTS・EGの塗り継で下層が硬化した場合も同様にERボンド#55 を塗布して下さい。ただし表面が※乾燥色になるまでは、ERボンド#55 を使用せずに塗り継ぐこともできます。この場合は、塗り継ぎ面を粗仕上げにし、塗り継ぎ時は十分にコテ圧 をかけて材料を擦り付けて下さい。
プライマーに指定のない場合で、コンクリートがはつり面の時はERシーラーをプライマーとすることもできる。

※乾燥色とは表層部の水気が失われ白っぽくなった状態のことで、硬化後1.5時間から3時間程度で現れます。 硬化時間が早いほど乾燥色になるのも早くなります。
 3 混練 規定量を計量し、ハンドミキサーやモルタルミキサーで混練します。(低速ミキサー推奨)
低速ミキサーを使用し10kg以下にて混練する場合、撹拌時間の目安は2分から3分程度となりますが、撹拌時間はミキサーの 種類や回転数、混練量等に応じて調整して下さい。
また、材料が均一になったら過度の撹拌はしないで下さい。
 4 塗り付け ERボンド#55に糸を引くようなタックが出た段階で、フィックスTS・EGを塗り付けます。
深い凹部がある場合は、先にその部分を充填します。塗布厚5mm程度にて、コテで強くコンクリート面へ押し付けるように 塗り付けてから所定の厚みに塗り付けるようにして下さい。ただしこの場合1層の厚みは最大20mmまでとし、1日の最大施工厚み は30mm以内として下さい。これ以上の厚みをつける場合は、1日以上の養生期間を設けて下さい。
モルタルの締り具合を確認し、適宜金コテを用いて表面を平滑かつ緻密に仕上げて下さい。      
 5 養生 雨水や直射日光を避けて1日以上養生して下さい。

 使用上の注意事項
 ■ ご使用<に際してはMSDS(安全データシート)をよく読んで下さい。
   SDSの入手は購入先にご依頼下さい。
 ■ 製品は直射日光、湿気を避け気温5℃から35℃で保管して下さい。
 ■ 低温時、施工、養生中に気温5℃以下になることが考えられる場合は、凍害防止のため採暖を行っ
   て下さい。
 ■ 高温時、練り上がり温度は35℃以下(望ましくは30℃以下)になるように冷水等で調整して下さ
   い。
 ■ 長時間の直射日光が当たる場所や強風の場合はシート養生を行って下さい。
 ■ 混練に高速ミキサーを使用した場合は、エアの巻き込みにより強度が低下することがあります。
 ■ 混練が不足すると、再乳化しない粉末樹脂が多くなり、性能が低下します。
   粉末樹脂が再乳化するには20秒から30秒程度かかりますので、少量の混練においても1分以上
   (低速ミキサーの場合)撹拌して下さい。
   粉末樹脂が再乳化すると水を投入しなくても再乳化前より材料が軟らかくなります。
 ■ 混練にアルミ製の羽根は使用しないで下さい。
 ■ 練り水は水道水水質と同等のものを使用して下さい。不純物が硬化時間等に影響することがありま
   す。
 ■ 一度練った材料の練り返しはしないで下さい。
 ■ 開封した製品は、即日中に使い切るか、余った場合は性能低下の恐れがあるため、ビニール袋等に密
   封し、開封後1週間以内に使用して下さい。
 ■ 廃棄する場合は、許可を受けた産業廃棄物処理業者に委託して下さい。  ● 本資料の技術情報は、当社試験・研究に基づいたもので、信頼しうる情報と考えられます。
   しかし、記載の諸性能および特性などは、施工条件などにより本資料と異なる結果を生じることが
   あります。
 ● 本資料の記載事項は予告なく変更する場合がありますので、予めご了承下さい。