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シラン・シロキサン系表面含浸材 |
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ERコートシランは、施工性や浸透性に優れた、シラン・シロキサン系のコンクリート保護材です。
コンクリート表層部に含浸することにより高密度の吸水防止層を形成し、外部からの劣化要因の浸入を防ぎます。
これによりコンクリート構造物を長期的に保護します。
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特 長 |
▶ 吸水防止層の形成
コンクリート表層部に深く浸透し高密度の吸水防止層を形成します。
▶ 吸水防止層の効果
高密度の吸水防止層は表面からの水分や塩化物イオンの浸入を抑制するだけでなく、ひび割れからの
水分の浸入も抑制します。
一方、コンクリート内部の水分を水蒸気として透過させる為、コンクリート中の水分量は減少します。
▶ 鉄筋腐食、塩害、凍害、ASR、中性化による劣化の抑制
吸水防止層の効果により、鉄筋の腐食を抑制しさらに、塩害、凍害、ASR、中性化等によるコンクリート
の劣化を抑制します。
▶ 優れた施工性
性状がペースト状でダレが生じにくいため、垂直面、天井面でも施工面に留まり深く浸透します。
また、材料ロスが少なく、1回の施工で塗布量を確保できます。
▶ ポリマーセメントモルタルとの併用が可能
ポリマーセメントモルタルによる断面修復後に塗布することで、劣化因子の浸入を抑制します。
▶ 外観変化がない
塗布後は無色透明になるため、表情変化が少なく、耕造物の外観を著しく損ねる事がありません。
施工後もコンクリートの表面を目視で観察できるため、日常点検を行えます。
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用 途 |
▶ コンクリート構造物の劣化進行抑制、表面保護、耐久性の向上、予防保全(劣化因子の浸入抑制)
▶ 断面修復後の表面保護、耐久性の向上、予防保全(劣化因子の浸入抑制)
▶ コンクリート構造物の美観維持
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施 工 要 領 |
@ 下地処理
旧塗膜剥離・断面修復・クラック補修等が必要な場合は、現場毎の施工仕様書に基づき処理します。
A 素地調整
簡易清掃、施工面浄化、施工面の乾燥
(施工表面水分率8%以下にして下さい。)
B 含浸材の塗布
ERコートシランの塗布
(基本は1回塗りですが、状況に合わせ重ね塗りも可能です。)
塗布量 |
200g/u |
施工方法 |
ハケ・ローラー・スプレー |
※施工対象がポリマーセメントモルタルや緻密なコンクリートで、液が浸透せず流れ落ちるようになった時は
塗布を中止して下さい。
C 養 生
ERコートシラン塗布後、塗布面が乾燥状態になるまで水分に触れない様にして下さい。
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物性 |
項目 |
試験値 |
種類 |
シランシロキサン系含浸材 |
主成分 |
アルキルアルコキシシラン |
形状 |
ペースト状 |
色 |
白色 |
臭い |
微臭 |
PH |
8.7(25℃) |
引火点 |
≧82℃ |
密度 |
約0.87g/㎤(23℃) |
水溶性 |
混和しない |
粘度 |
100,000mPa,s(25℃) |
使用上の注意 |
●ご使用に際してはSDS(安全データシート)をよく読んで下さい。SDSの入手は購入先にご依頼下さい。
●保護メガネ、ゴム製の保護手袋、保護マスクなどの保護具を必ず着用して下さい。
●施工時、養生時は換気を十分行い、蒸気を吸い込まないようにして下さい。
●湿度が85%以上の場合は施工を避けて下さい。
●近接の建物や非塗布面の境界はシート及び養生テープで保護して下さい。
●表面の撥水現象(ビーズ効果)は環境条件等により発現の時間や程度が異なります。
●紫外線の影響を受けやすい表面は、撥水効果の寿命が短くなりますが、コンクリート内部は紫外線の影響を受けにくく、
撥水機能は長期にわたり維持されます。
●保管時は換気の良い場所に静置して下さい。また、室内での保管を原則とし、0℃以上の環境で保管して下さい。
●容器内の材料は使い切ることを推奨しますが、残った材料は混入物がないことを確認し密閉状態で保管して下さい。
●材料の取扱後はも手洗い、うがいを十分行って下さい。
●本来の用途以外に使用しないで下さい。
●運搬時、液漏れがないことを確かめ、転倒、落下、損傷がないようにして下さい。
●廃棄する場合は、許可を受けた産業廃棄物処理業者に委託して下さい。 |
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