JIS A 6203:2000 規格適合品
 エチレン・酢酸ビニルエステル樹脂合成高分子エマルジョン
 吸水調整剤・セメントモルタル混和用エマルジョン
エレホン・シーラーは、エチレン・酢酸ビニルエステル樹脂からなる、塗布型の吸水調整材、またはセメントモルタル混和用エマルジョンです。
塗布することにより、下地の吸水を抑制し、上塗りモルタルのドライアウトによる接着不良を防止します。
また、現場配合モルタルに添加することにより、モルタルの接着強度、曲げ強度、防水性等を向上させます。

特 長
● 塗布することにより、下地の吸水調整が簡単にできます。
● 塗布することにより、下地の吸水を抑制するため、セメントの水和反応が阻害されず、接着海面での剥離を防止します。
● 混入することにより、下地への接着性を高め、引張強度、曲げ強度、防水性、耐摩耗性、耐衝撃性等を向上させることができます。
● 混入することにより、急激な乾燥収縮によるひび割れを抑制することができます。

用 途
● 下地の吸水調整
● セメントモルタル混和用エマルジョン

荷 姿
18kg缶 2kgポリ容器

配合及び材料使用量
● 塗布工法 配合量(重量比)
エレホンシーラー 2kg(1) 18kg(1)
4kg(2) 36kg(2)
標準施工面積 30u 270u
標準塗布量 0.2kg/u(水希釈液)
 
● 混入工法 エレホンシーラーをセメントに対し重量比10%程度混入する。
混入配合例 塗布量20mm程度、塗布方法はコテ塗り
配合(kg)
用途 セメント エレホンシーラー 砂(細骨材)
現場配合モルタル
(床面)
25 2.5 12〜16 75
※この配合例での砂は乾燥状態のものです。現場にて使用する際は、砂の含水量に応じて補正を行って下さい。

 施工要領
● 塗布工法
下地処理 脆弱部、付着物、ほこり等上塗りモルタルの接着を阻害するものを除去し清掃する。
下地処理は入念に行う。
塗  布 塗布は下地表面に浮き水がない状態で行う。
エレホンシーラーを水で希釈し、希釈液をハケ、ローラー等により塗布する。
凹部へのたまりや塗りむらがないよに注意する。
配合比は、エレホンシーラー1に対し水2。
養  生 塗布液が指触乾燥するまで養生する。(大まかな目安として、塗布後1時間程度)
指触乾燥後、上塗りモルタルを施工する。
● 混入工法
下地処理 脆弱部、付着物、ほこり等上塗りモルタルの接着を阻害するものを除去し清掃する。
下地処理は入念に行う。
混  練 セメントと砂をあらかじめ空練りし、よくかき混ぜあわせ所定量のエレホンシーラー及び水を加えて、 モルタルミキサー等で十分に攪拌する。
塗り付け コテで下地に薄く擦り付けた後、所定の厚みに仕上げる。
養  生 硬化するまで風雨等を避けて養生する。その後は現場状況に応じ必要な期間養生する。

 使用上の注意
■ ご使用に際してはSDS(安全データシート)をよく読んで下さい。SDSの入手はご購入先へご依頼下さい。
■ 取扱時は、保護手袋、保護眼鏡等の適切な保護具を着用して下さい。
■ 製品は直射日光、湿気を避け5℃〜35℃で保管して下さい。
■ 施工時や養生中に降雨、降雪、強風が予想される場合は、施工を見合わせて下さい。
■ 低温時、施工、養生中に5℃以下になることが予想される場合は、凍害防止のため採暖を行って下さい。
■ 塗布工法で、塗布量が少ないとドライアウトを防止できないことがあります。シーラー乾燥後に水を吹きかけて、
  水をすぐに吸収しないことを確認して下さい。すぐに水を吸収した場合は、再塗布して下さい。
  吸水抑制効果が見られた場合は、それ以上の塗布はしないで下さい。
■ 混入工法で、混練に高速ミキサーを使用した場合や過度の攪拌をした場合に、空気の巻き込みにより強度低下を
  生じることがあります。
■ 施工後、長時間直射日光があたる場合は、シート養生を行って下さい。
■ 飲み込んだ場合は、無理に吐き吐き出させないで水で口の中を十分に洗い、直ちに医師の診断を受けて下さい。
■ 目に入った場合は、直ちに清浄な流水で15分以上洗い、眼科医の診断を受けて下さい。
■ 皮膚に付着した場合は、付着物を拭き取り、水と石鹸で十分に洗い落として下さい。
  湿疹や炎症の兆候が見受けられる場合は医師の治療を受けて下さい。
■ 廃棄する場合は、許可を受けた産業廃棄物業者に委託して下さい。
● 本資料の技術情報は、当社の試験・研究に基づいたもので、信頼しうる情報と考えます。
  しかし、記載の諸性能および特性などは、施工条件などにより本資料と異なる結果を生じることがあります。
● 本資料の記載事項は予告なしに変更する場合がありますので、予めご了承ください。