1 調査・診断 ひび割れや浮きが生じた部位、並びにひび割れた幅や長さを調べ展開図等に記録します。
劣化が進行中のひび割れや安定していないひび割れには適用できません。
2 清 掃 ひび割れた部位や注入予定の部位表面の汚れ、並びにエフロレッセンスは、適切な工具を用
いて除去します。
3 注入部位選定 ひび割れに注入する場合は、ひび割れた幅や深さに応じて1m当たり3〜5箇所
(20〜30pピッチ)とし、部位を決めたらマーキングします。
浮き注入する場合の注入口は浮き部下端を選定し、注入確認口は浮いた範囲に応じて数か
所設けます。
4 注入口設置 自動式低圧注入器を用いる場合、急結止水材や樹脂接着剤などで台座を注入部位に取付け
その際、接着剤で注入口を塞がないよう注意しながら注入口を設けます。
(注入口の設け方は、注入器具や注入容器メーカーの仕様に従って下さい。)
5 シ ー ル 急結止水材や樹脂接着剤等でひび割れをシールします。
6 通 水 ひび割れ内部の洗浄とコンクリート躯体への水分供給を目的に、清水を注入します。
7 混 練 容器に水と混和液を入れ、高速ハンドミキサーで撹拌しながら紛体を入れ、練り玉が
生じないように混練します。
混練後は必ず、目開き0.5mm未満の粉ふるいや水きりネット等でこします。
8 注 入 注入容器に注入器を入れ、台座に取付けて注入を開始します。
(注入は、注入器具や注入容器メーカーの仕様に従って下さい。
9 養 生 気温が10℃を下回る場合は2日間、気温が10℃以上の場合は1日間養生します。
10 仕 上 注入材硬化後、注入器具やシール材を除き、施工面を平滑に仕上げます。
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