漏水が予想される箇所の補修に!
  ジャンカや打継ぎコーナーの補修・Pコンの穴埋めや目地充填などに
無収縮防水モルタル
エレホン#200は、無収縮で防水性や接着性が高いセメントモルタルです。
エマルジョンを組み合わせて防水性能や接着性能を高めました。
粉末の樹脂の配合とエレホン・シーラーとの組み合わせによる豊富な樹脂量や毛細管空隙の自己充填作用が 期待できるケイ酸質粉末の配合による硬化体の緻密性の向上、並びに水和物の無転移化が可能な特殊セメントの配合による無収縮化により、 一般的なモルタルに比べ防水性や接着性の向上、痩せやクラックの軽減を実現しました。

防水のメカニズム
#200をエレホンシーラーと水で練り混ぜると、#200に配合した浸透成分であるケイ酸質粉末 からケイ酸イオンが溶出し、#200の硬化体中に存在する遊離石灰から電離したカルシウムイオンと反応し、不溶性 の結晶体であるケイ酸カルシウム水和物を生成させます。
生成した不溶性の結晶体が水の通り道である毛細管空隙を充填、緻密化させ、#200自体を防水体へと変化させます。

荷姿
紛 体 #100・#200専用樹脂
エレホンシーラー
25kg/袋 2kg/ポリ容器

配合及び材料使用量
配合と材料使用量 エレホンシーラーの混入
混入 未混入
配 合 #200紛体 25kg 25kg
エレホンシーラー 2kg ---
3.0kg〜3.5kg 4.5kg〜5.0kg
練上量 16.67g 15.63g
積算比重 1.620 1.600
m3使用量 60セット
(1,620kg)
64袋
(1,600kg)

施工厚み別使用量 樹脂(エレホンシーラー)配合仕様内訳
混入 未混入
塗り厚別
材料使用量
(kg/u)
3mm 4.86 4.80
5mm 8.10 8.00
8mm 12.96 12.80
10mm 16.20 16.00
Vカット深さ別
材料使用量
(kg/u)
3p×3p 0.73 0.72
5p×5p 2.03 2.00
10p×10p 8.10 8.00

 特 長
無収縮性 乾燥収縮対策、並びにセメント水和物を無転移化し、体積収縮対策を施すことで無収縮性を実現させま
した。
防水性 #200に配合しているケイ酸質成分の作用やエレホンシーラーを混ぜることで、高い防水性能 が得られ
ます。また、無収縮性なので痩せやクラックが少なく、長期に渡って防水性能が期待できます。

 用 途
Pコン跡やジャンカなどの充填補修、打継コーナー部ハンチ形成による防水工、目地充填、その他早期開放が要求される欠損部充填。

 施工要領
下地処理 必要に応じて、下記の下地処理を行って下さい。
■ 劣化部は可能な限り除去。
■ クラックは深さ3p〜5p程度Vカット、ジャンカはブレーカー等ではつり取る。
■ 漏水箇所は#300で止水する。
清  掃 施工面の汚れを除去(12MPa以上の高圧水洗を推奨します。)
吸水調整 必要に応じて、2〜3倍に希釈したエレホンシーラーを施工面に塗布して下さい。
次工程まで1時間以上養生して下さい。
塗り付け #200を規定配合比で混合し、ハンドミキサーなどで練り混ぜて下さい。
練り混ぜた#200をコテなどで補修箇所に塗り付けて下さい。
夏期は、紛体の袋の中に添付した遅延剤を使用して施工して下さい。
養  生 注水、水がかりまでま養生日数は、夏期で1日以上、冬期で2日以上必要です。

性 能
材令 圧縮強さ(N/mm2) 接着強さ(N/mm2)
7日 12.4 1.5
14日 24.5 1.9
28日 32.5 2.2
※圧縮強さはJIS A  1171に準拠、接着強さは建研式にて測定
供試体の作成及び養生は、20℃一定環境下で行った。

防 水 性 能
項目 プレーンモルタル エレホンシーラーの混入
混入 未混入
透水量(g) 1回 74.0 1.8 5.4
2回 70.8 2.1 4.8
3回 71.2 2.1 5.2
平均 72.0 2.0 7.1
透水比 100.0 2.8 7.1
※透水量はJIS A 1404に準拠し、試験水圧は0.3MPa/1hr。

(注)上記表は当社実験室で試験を行った結果であり、品質保証値ではありません。

 使用上の注意
■ ご使用に際してはSDS(安全データシート)をよく読んで下さい。SDSの入手はご購入先へご依頼下さい。
■ 製品は直射日光、湿気を避け5℃〜35℃で保管して下さい。
■ #200は、エレホンシーラーを一緒に練り混ぜる樹脂混入仕様と紛体だけで用いる樹脂未混入仕様の
  2種類がございます。樹脂を混入しますと防水性能と接着性能が高まりますので、防水性や接着性の要求に
  応じ選択した下さい。
■ #200は、夏用と冬用があり、その使用期間の目安は、夏用が4月から10月。冬用が10月から翌年4月です。
  ※ただし本社工場製造品のみのご対応となり、いわき工場製造品は通年同じタイプとなります。
■ エレホンシーラー以外の樹脂は使用しないで下さい。
■ 混練には上水道水又はこれに準じる清水を使用して下さい。不純物が硬化時間に影響をおよぼすことがあります。
■ 物性が低下するため練り水は、規定水量を超えて過剰に加えないで下さい。
■ 一度練った材料の練り返しはしないで下さい。
■ 魚類等水性生物を放つコンクリート槽に施工する場合、養生後に十分なあく抜きを行って下さい。
  供用する前には、リトマス試験紙等でpHが中性であることを確認して下さい。
■ 高温時、硬化遅延剤の使用や状況により冷水等で調整して下さい。
■ 低温時、施工、養生中に5℃以下になることが予想される場合は、凍害防止のため採暖を行って下さい。
■ 長時間、直射日光があたる場合や強風にさらされる場合は、シート養生を行って下さい。
■ 目に入った場合は直ちに水で数分間注意深く洗い、眼科医の診断を受けて下さい。
■ 皮膚に付着した場合は多量の水と石鹸で洗浄し、湿疹や炎症の兆候が見受けられる場合は医師の治療を受けて
  下さい。
■ 閉所で使用する場合は、十分な換気を行って下さい。
■ 廃棄する場合は、許可を受けた産業廃棄物業者に委託して下さい。
■ 本資料の技術情報は、当社の試験・研究に基づいたもので、信頼しうる情報と考えます。
  しかし、記載の諸性能および特性などは、施工条件などにより本資料と異なる結果を生じる
  ことがあります。
■ 本資料の記載事項は予告なしに変更する場合がありますので、予めご了承ください。