日本建築仕上材工業会登録 F☆☆☆☆ 
 早強性ポリマーセメントモルタル
フィックス及びフィックスTは、セメントと珪砂に補強繊維等を配合し、作業性を調整したポリマーセメントモルタルです。
弊社独自の作業性改善技術により、ダレ、ズレがなく、コテ離れが良好です。
普通硬化タイプに近い作業時間を確保しながら、硬化後の強度発現性を高めています。
20mmまでの薄塗りにはフィックスを、それ以上の厚塗りにはフィックスTをご使用下さい。

 特 長
早強性 ▶ 作業時間を確保しつつ早強性を付与し、施工翌日からの強度の立ち上がりを早めています。
収縮抑制 ▶ 弊社の収縮抑制技術により、ひび割れを抑制しています。
接着性 ▶ A1プライマーERボンド#55またはERシーラー をプライマーとして使用することで、
  下地との接着が良好です。
作業性 ▶ 粉袋の粒度調整、補強繊維の添加、最適なエマルジョンの選択等により、ダレ・ズレがなく、
  コテ離れが良好です。

 用 途
 ▶ コンクリート構造物の欠損部断面修復

 荷 姿
粉袋 25kg ・ ポリマーF1kg 粉袋 25kg ・ ポリマーF1kg
F☆☆☆☆ 登録番号130615 F☆☆☆☆ 登録番号130616

配 合 及 び 材 料 使 用 量
製品名 フィックス フィックスT
塗り厚タイプ 薄塗り(20mm以下) 厚塗り
配  合 粉袋 25kg 25kg
ポリマーF 1kg 1kg
3.25kg〜4.0kg 3.0kg〜4.0kg
塗り厚別
材料使用量
(kg/u)
5mm 8.19 8.19
10mm 16.38 16.38
20mm 32.76 32.76
30mm --- 49.14
40mm --- 65.52
50mm --- 81.90
練 上 り 量 15.87ℓ 15.87ℓ
積 算 比 重 1.638 1.638
1m3使用量 1,638kg(63セット) 1,638kg(63セット)

 施 工 方 法
■下地処理 脆弱部や付着物の除去、亀裂処理等断面修復の性能が低下しないように十分な下地処理を行う。
はつり・サンダーケレン・クラック処理・目地処理等
■プライマー塗布 下地とフィックス・フィックスTとの接着を高めるため、ERボンド#55またはA1プライマーを塗布する。
はつり面および2層目以降の塗り継ぎはERシーラーを使用することもできます。
■混 錬 規定量を計量し、ハンドミキサーやモルタルミキサーで混練します。(低速ミキサー推奨)
低速ミキサーを使用し10kg以下で混練する場合、撹拌時間の目安は2分から3分程度となりますが、撹拌時間はミキサーの 種類や回転数、混練量等に応じて調整して下さい。
また、材料が均一になったら過度の撹拌はしないで下さい。
■塗り付け ERボンド#55の場合は、"タック"(糸を引くような粘り)が出た段階で、 A1プライマーの場合は、"指触乾燥"を確認し、フィックス・フィックスTを塗り付けます。
ERシーラーを塗布した場合は、ERシーラーが"指触乾燥"した以降に、フィックス・ フィックスTを塗り付けます。
深い凹部がある場合は、先にその部分を充填します。その後、薄く塗り付けてから所定の厚みに塗り付けますが、 1層の厚みは最大20mmまでとして下さい。
モルタルの締まり具合を確認し、適宜コテ押さえを行って下さい。
■養 生 雨水や直射日光を避けて1日以上養生して下さい。
 施 工 図 

 
 使 用 上 の 注 意
■ ご使用に際してはSDS(安全データシート)をよく読んで下さい。SDSの入手はご購入先へご依頼下さい。
■ 製品は直射日光や湿気を避け、5℃〜35℃で保管て下さい。
■ 防錆仕様の場合は、1セットにつき400gのアルカード(亜硝酸リチウム水溶液)を配合して下さい。
■ 気温5℃以下となるような低温時、施工、養生中は凍害防止のための採暖を行って下さい。
■ 高温時、練上り温度は35℃以下(望ましくは30℃以下)になるように冷水等で調整して下さい。
■ 混錬に高速ミキサーを使用した場合は、エアの巻き込により強度が低下することがあります。
■ 長時間直射日光があたる場合や強風にさらされる場合はシート養生を行って下さい。
■ 混錬に高速ミキサーを使用する場合は攪拌時間を調整し、空気を多く巻き込まないようにして下さい。
  空気を多く巻き込むと強度低下等の原因になります。
■ 混錬にアルミ製の羽根は使用しないで下さい。
■ 混練には上水道水又はこれに準じる清水を使用して下さい。
  水に不純物が混じると硬化時間や性能に影響することがあります。
■ 一度練った材料の練り返しはしないで下さい。
■ 廃棄する場合は、許可を受けた産業廃棄物処理業者に委託して下さい。
● 本資料の技術情報は、当社試験・研究に基づいたもので、信頼しうる情報と考えられます。
  しかし、記載の諸性能および特性などは、施工条件などにより本資料と異なる結果を生じることがあります。
● 本資料の記載事項は予告なく変更する場合がありますので、予めご了承下さい。