日本建築仕上材工業会登録 F☆☆☆☆ 
コンクリート改質剤
塩害・アルカリ骨材反応抑止剤
(浸透性防錆剤)
>>> アルカードエポ・下地強化剤
 >>> ラストチェンジ・防錆剤
>>> アルカードKL
>>> アルカードP防錆ペースト
エレホンアルカード、アルカード40は、鉄筋の不動態被膜形成を促進し、腐食の進行を抑止する効果と、 アルカリ骨材反応を抑止する効果を持つ、浸透・拡散型の防錆剤です。
海水等塩化物による鉄筋の腐食が予想される場合の防錆に、またはアルカリ骨材反応による膨張抑止に 優れた効果を発揮します。
亜硝酸リチウムの25%水溶液「アルカード」と40%水溶液「アルカード40」があります。

 特 長
■ 塩害抑止効果(防錆効果)
  鉄イオンに対する腐食反応
    Fe2+ + 2OH- → Fe(OH)2    Fe(OH)2 + 1/2H2O + 1/4O2 → Fe(OH)3(赤錆)
  鉄イオンに対する不動態形成反応式
    2Fe2+ + 2OH- + 2NO2 → 2NO↑ + Fe2O3(不動態) + H2O

■ マクロセル腐食抑止効果
  亜硝酸リチウムが未補修部へ浸透、拡散することにより、マクロセル腐食を抑止します。

■ アルカリ付与効果
  不動態形成により鉄筋付近では、強アルカリ成分であるリチウム濃度が上昇し、アルカリ付与効果が増大します。

■ アルカリ骨材反応抑止効果
  リチウムイオンがアルカリ骨材反応を抑止します。
 用 途
● 海水あるいは融雪剤等に含まれる塩化物により、鉄筋腐食が発生している、または腐食が想定されるRC構造物
● コンクリート打設時に持ち込まれた塩化物により、鉄筋腐食が発生している、または腐食が想定されるRC構造物
● アルカリ骨材反応により劣化した、コンクリート面及び中性化部分
● 防錆ペースト、防錆モルタル配合用
 荷  姿

 施 工 要 領
@ 下地処理
   劣化部や浸透を妨げるコンクリート表面の付着物を除去する。
   除去後はコンクリートを乾燥状態にする。
A 塗  布
塗布量 標準塗布量(g/u) ※1 ※2
塗布・含侵のみ 断面修復を行う場合
アルカード 400 200
アルカード40 250 125
※1 濃度の指定がない場合は、アルカード(25%)をご使用下さい。
※2 上記は標準的な量です。現場で塗布量が決まっている場合はそちらに従って下さい。

ハケまたはローラーで、規定量をむらなく塗布する。断面修復を行う場合は2回、塗布のみの場合は数回に分けて塗布する。 塗布は液の浸透を確認後、連続して行う。断面修復を行う場合、液が浸透せず流れ落ちるようになった時は、 接着不良を生じる可能性があるので、塗布を中止する。

 ※アルカードを塗布後、コンクリート表面に固化層や白い粉化を生じた場合は、 上塗材の接着不良を生じることがあります。また、既にアルカリ付与剤、エポキシ系下地強化剤等の浸透性物質が塗られいる場合は、 アルカードが浸透することを確認して下さい。浸透しない場合は表面で固化し、接着不良の原因になることがあります。 事前に試験塗りを行い、確認してからご使用下さい。
B 養  生
   ・塗布後24時間以上養生する。
   ※亜硝酸リチウムは上塗材特にウレタン系材料の変色や膨れを生じさせることがありますので、ご注意下さい。
 使 用 上 の 注 意
■ ご使用に際しては、MSDS(製品安全データシート)をよく読んで下さい。
■ アルカードと酸類を絶対に接触させないで下さい。亜硝酸ガスが発生します。
■ アルカード塗布時には保護眼鏡、保護手袋、長袖シャツ、マスク等を着用し、目や皮膚に付着しないように注意して下さい。
■ ハケやローラーで塗布し、スプレー塗布は避けて下さい。
■ 廃棄する場合は、許可を受けた産業廃棄物処理業者に委託して下さい。水性生物に有害ですので、河川や湖沼等へ廃棄しないで下さい。
■ アルカードが残った場合は、ふたをして乾燥を避けて下さい。
■ 0℃から40℃で保管して下さい。
■ アルカード及びアルカード40塗布後にアルカードKLを上塗りすると、反応が起こり生成物により表面が白色化 します。また、反応により期待する効果が得られない可能性があります。
他の珪酸塩系の含有材を上塗りする場合も同様の現象が考えられますので、試験等により確認した後にご検討下さい。

コンクリート改質剤使用区分表
  アルカードエポ アルカード アルカードKL ラストチェンジ
鉄筋防錆 露出鉄筋 - -
かぶり有り - - -
アルカリ骨材反応抑止 - - -
下地強化 - -
アルカリ回復 - -